目次
61 担当取締役からのメッセージ
62 5 年間の要約財務データ
63 セグメント情報
64 財政状態及び経営成績の分析
76 連結貸借対照表
78 連結損益計算書
79 連結株主資本等変動計算書
80 連結キャッシュ・フロー計算書
81 連結財務諸表注記
95 公認会計士の監査報告書
担当取締役からのメッセージ
当社は、会社法・金融商品取引法及び東京証券取引所の規則などに基づき、適正な財務報告書を 作成し、四半期または適時に、適切な情報開示をしています。
決算期に開示する決算情報については、より積極的で的確な情報開示を行うため、都度、社内の
「ディスクロージャー委員会」を開き、情報の精査、審議、認識の共有化を図っています。同委員会で の承認後、経営会議および取締役会への付議・承認を経て、東京証券取引所の適時開示規制などに 則り開示しています。また、経営監視の一環として、当社監査役による取締役の職務執行状況の監査 を行っています。
(注)体制につきましては、p48のコーポレート・ガバナンス体制図を参照ください
当社グループは、2000年の第二電電(株)・KDD(株)・日本移動通信(株)の3社合併によるKDDI
(株)設立後も、(株)エーユー、ツーカーグループ3社、(株)パワードコムとの合併、東京電力(株) ネットワークカンパニーの事業統合、JCNグループや中部テレコミュニケーション(株)の連結子会社 化などを重ねてきており、それぞれの多彩な事業ノウハウや企業文化が触発し合い融合する中で、常 に新たなことに挑戦する風土を形成しつつ、事業ドメインの発展拡張を進めています。
また、今後の経営環境変化に加えて、企業会計基準の国際化や内部統制システムの有効化に向け た変更に対応して、グループ会社全体の会計原則を統合、体系化することにより、より経営の透明化、 高度化を図るため、2008年4月に「KDDI Group Accounting Practice(以下「KGAP」)」を制定 しました。
「KGAP」は、KDDIが連結経営を実践するにあたり、グループとしての会計原則の考え方を確立す るとともに、経営管理業務や業績尺度の標準化などを通じて、明確かつ迅速な経営判断を可能とする ためのガイドラインとして運用することにより、高品質かつ分かりやすい財務報告を経営層とステーク ホルダーに持続的に提供していきたいと考えています。
このように、連結ガバナンスの向上に努めるとともに、当社グループの企業活動の実態を正確に 把握していただくため、適切な財務報告の作成と、タイムリーに有益な情報を開示、提供することに より、株主、投資家の皆様のご期待に応えてまいります。
今後とも、よろしくご理解とご支援を賜りますようお願い申し上げます。
代表取締役執行役員副社長
長尾 哲
百万円 百万米ドル*1
KDDI連結 2004 2005 2006 2007 2008 2008
営業収益 . . . ¥2,846,098 ¥2,920,039 ¥3,060,814 ¥3,335,260 ¥3,596,284 $35,895 電気通信事業営業収益 . . . 2,268,726 2,300,566 2,398,526 2,592,882 2,749,897 27,447 附帯事業営業収益 . . . 577,372 619,473 662,288 742,378 846,387 8,448 営業利益 . . . 292,105 296,176 296,596 344,701 400,452 3,997 当期純利益 . . . 117,025 200,592 190,569 186,747 217,786 2,174
EBITDA . . . 688,027 664,255 654,409 691,699 769,209 7,678
売上高営業利益率 . . . 10.3% 10.1% 9.7% 10.3% 11.1% 11.1% EBITDAマージン . . . 24.2% 22.7% 21.4% 20.7% 21.4% 21.4%
総資産 . . . 2,639,581 2,472,322 2,500,865 2,803,240 2,879,275 28,738 有利子負債残高 . . . 1,179,764 864,627 770,692 620,471 571,945 5,709 純資産(旧 株主資本)*2. . . 1,009,391 1,162,192 1,295,531 1,537,114 1,715,731 17,125
営業活動によるキャッシュ・フロー . . . 622,698 538,676 575,531 738,703 545,234 5,442 投資活動によるキャッシュ・フロー . . . (218,465) (136,508) (435,923) (442,218) (557,688) (5,567) フリー・キャッシュ・フロー . . . 404,233 402,167 139,608 296,485 (12,454) (124) 財務活動によるキャッシュ・フロー . . . (328,911) (376,058) (256,935) (258,919) (104,410) (1,042)
1株当たり情報(円及び米ドル):
当期純利益. . . 27,748 47,612 45,056 42,505 48,810 487 潜在株式調整後当期純利益. . . 27,708 47,571 45,025 42,495 48,807 487 配当金 . . . 3,600 6,900 8,000 9,500 10,500 105 純資産(旧 株主資本) . . . 239,515 278,170 296,383 339,806 377,278 3,766
*1米ドル金額は、便宜上、1ドル=100.19円(2008年3月31日実勢レート)にて換算しています。
*2 2007年3月期より純資産(株主資本+新株予約権+少数株主持分)を記載しています。
主な経営指標
自己資本比率(%) . . . 38.2 47.0 51.8 54.1 58.5 D/Eレシオ(倍) . . . 1.17 0.74 0.59 0.41 0.34 自己資本当期純利益率(%). . . 12.3 18.5 15.5 13.3 13.6 総資産営業利益率(%). . . 10.8 11.6 11.9 13.0 14.1 総資産回転率(倍) . . . 1.0 1.1 1.2 1.3 1.3 自己資本回転率(倍). . . 3.0 2.7 2.5 2.4 2.2 流動比率(%) . . . 107.3 114.0 103.6 88.0 107.4 固定比率(%) . . . 192.4 153.6 145.4 136.4 132.3 固定長期適合比率(%). . . 98.6 96.2 99.8 106.2 99.4 手元流動性(倍). . . 0.8 0.9 0.6 0.7 0.3
インタレストカバレッジレシオ(倍) . . . 10.5 14.2 19.0 29.3 40.2
配当性向(%) . . . 16.8 21.2 20.8 22.4 21.5
自己資本比率=自己資本(期末)÷総資産(期末) D/Eレシオ=有利子負債残高(期末)÷自己資本(期末) 自己資本当期純利益率=当期純利益÷期首・期末平均自己資本 総資産営業利益率=営業利益÷期首・期末平均総資産 総資産回転率=営業収益÷期首・期末平均総資産 自己資本回転率=営業収益÷期首・期末平均自己資本 流動比率=流動資産(期末)÷流動負債(期末)
固定長期適合比率=固定資産(期末)÷(自己資本(期末)+固定負債(期末)) 手元流動性=手元流動性(現金及び預金、有価証券)÷(営業収益÷12) インタレストカバレッジレシオ=(営業利益+受取利息・割引料+受取配当金)
÷(支払利息・割引料) 配当性向=年間配当金÷当期純利益
(2006年3月期までは単体、2007年3月期より連結の配当性向を 記載しています。)
セグメント情報
3月31日に終了した各年度
百万円 百万米ドル
移動通信事業 2004 2005 2006 2007 2008 2008
営業収益 . . . ̶ ¥2,312,537 ¥2,510,395 ¥2,677,445 ¥2,862,599 $28,572 グループ外売上 . . . ̶ 2,293,525 2,484,202 2,662,550 2,851,679 28,463 電気通信事業 . . . ̶ 1,751,053 1,903,427 2,017,516 2,149,208 21,451 附帯事業 . . . ̶ 542,473 580,775 645,034 702,471 7,011 セグメント間売上 . . . ̶ 19,012 26,193 14,895 10,920 109 営業利益 . . . ̶ 292,251 354,439 385,689 455,044 4,542 当期純利益 . . . ̶ 171,698 145,303 209,458 266,472 2,660 フリー・キャッシュ・フロー . . . ̶ 190,636 266,178 294,838 82,414 823 EBITDA . . . ̶ 548,859 605,172 598,134 692,239 6,909 売上高営業利益率 . . . ̶ 12.6% 14.1% 14.4% 15.9% 15.9% EBITDAマージン . . . ̶ 23.7% 24.1% 22.3% 24.2% 24.2%
百万円
(参考) au事業 ツーカー事業
2004 2004
営業収益 . . . ¥1,831,786 ¥274,329 グループ外売上 . . . 1,817,333 267,929 電気通信事業 . . . 1,367,038 223,040 附帯事業 . . . 450,295 44,890 セグメント間売上 . . . 14,453 6,400 営業利益 . . . 239,469 16,304 当期純利益 . . . 129,995 8,043 フリー・キャッシュ・フロー . . . 207,251 54,951 EBITDA . . . 437,651 72,097 売上高営業利益率 . . . 13.1% 5.9% EBITDAマージン . . . 23.9% 26.3%
* 2005年10月に移動通信事業セグメントに統合されたことに伴い、2005年3月期以降は 非表示とさせていただきます。
百万円 百万米ドル
固定通信事業 2004 2005 2006 2007 2008 2008
営業収益 . . . ¥623,104 ¥596,041 ¥619,314 ¥714,350 ¥718,646 $7,173 グループ外売上 . . . 529,119 494,729 518,716 610,364 629,647 6,285 電気通信事業 . . . 484,512 451,632 470,391 548,675 565,331 5,643 附帯事業 . . . 44,607 43,096 48,325 61,690 64,316 642 セグメント間売上 . . . 93,984 101,312 100,598 103,986 88,999 888 営業利益(損失) . . . 16,421 (310) (61,309) (49,036) (64,668) (645) 当期純利益(損失) . . . (29,935) (4,413) 26,362 (23,448) (51,731) (516) フリー・キャッシュ・フロー . . . 74,232 (3,066) (102,317) 6,303 (53,897) (538) EBITDA . . . 112,402 87,494 41,451 80,890 58,129 580 売上高営業利益率 . . . 2.6% –0.1% –9.9% –6.9% –9.0% –9.0% EBITDAマージン . . . 18.0% 14.7% 6.7% 11.3% 8.1% 8.1%
百万円 百万米ドル
その他事業 2004 2005 2006 2007 2008 2008
営業収益 . . . ¥80,371 ¥81,381 ¥103,504 ¥108,704 ¥167,159 $1,668 グループ外売上 . . . 50,680 46,399 57,896 62,345 114,958 1,147 セグメント間売上 . . . 29,691 34,982 45,607 46,359 52,201 521 営業利益 . . . 545 951 4,381 6,858 9,014 90 当期純利益(損失) . . . (3,439) 1,565 34,861 3,571 1,247 12 売上高営業利益率 . . . 0.7% 1.2% 4.2% 6.3% 5.4% 5.4%
当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正 妥当と認められている会計基準に基づき作成されています。
当連結会計年度の財政状態及び経営成績の分析は以下のとお りです。なお、本稿に記載した予想、予見、見込み、見通し、方
針、所感等の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在にお いて判断したものであり、将来に関する事項には、不確実性を内 在しており、あるいはリスクを含んでいるため、将来生じる実際の 結果と大きく異なる可能性もありますので、ご留意ください。
(参考) 連結範囲
・連結子会社59社(前期比17社増加 増加:22社 減少:5社)
・持分法適用会社14社(前期比13社減少 増加:3社 減少:16社)
KDDIグループの事業内容
(2008年3月末現在)
事業区分 主要サービス 主なグループ会社
移動通信事業 携帯電話サービス、
携帯電話端末販売等
当社、沖縄セルラー電話(株)、(株)KDDIテクニカルエンジニアリングサービス
固定通信事業 国内・国際通信サービス、
インターネットサービス、 ソリューションサービス等
当社、(株)KDDIテクニカルエンジニアリングサービス
その他事業 コールセンター事業、
コンテンツ事業、ケーブル テレビ事業、その他サービス
(株)KDDIエボルバ、(株)mediba、JCNグループ他
1. 当連結会計年度の経営成績の分析
( 1 )概 観
(
a
)当社グループの状況当社グループは、当社及び連結子会社59社並びに関連会社 15社により構成され、移動通信と固定通信の両事業を併せ持つ 総合通信会社です。
移動通信事業においては、これまでauとツーカーの2つのブラ ンドで携帯電話サービスをお客様に提供してきましたが、ツー カー携帯電話サービスは2008年3月末をもってサービスを終了し ました。2008年3月末現在の国内シェアは両ブランド合計で 29.5%と第2位のシェアを有し、3,034万のお客様にご契約いた だいています(うち、au携帯電話サービスの国内シェア29.3%、 ご契約数3,010万)。
固定通信事業においては、音声サービス、ブロードバンドでの
インターネット接続サービスなど、各種固定通信サービスを個人な らびに法人のお客様に提供しています。高品質のIP電話サービス
「メタルプラス」は2005年2月にサービス提供を開始し、2008年 3月末現在327万のお客様にご契約いただいています。法人のお 客様には、「KDDI Powered Ethernet(KDDIパワードイーサ ネット)」を2006年1月から主力サービスとして展開しています。 また、FTTHサービスについては、2007年1月に東京電力株式会 社のFTTH事業を当社に統合し、2008年3月末現在71万のお客 様にご契約いただいています。
その他事業においては、コールセンター事業、コンテンツ事 業、ケーブルテレビ事業等を行っており、当社グループにおける サービス向上並びにグループ事業の連携強化のため各種サービ スを展開しています。
(
b
)電気通信業界の状況と当社グループの対応移動通信市場においては、2006年10月24日の携帯電話番号 ポータビリティ(Mobile Number Portability:MNP)の導入に 加え、政府の「モバイルビジネス活性化プラン」の公表(総務省 2007年9月21日)に伴う携帯電話の新たな販売方法の開始、 イー・モバイル株式会社による、他事業者との国内ローミングを一 部利用した音声サービスへの参入など、携帯電話端末、料金、 サービスなどについてお客様獲得に向けた競争が激しさを増して います。また、固定通信市場におけるブロードバンドサービスなど の展開に加え、固定通信と移動通信の融合、あるいは通信と放送 の連携、2.5GHz広帯域移動無線アクセスシステム(BWA)の特 定基地局開設計画の認定、さらに、NTT東日本及びNTT西日本 の次世代ネットワーク(NGN)の商用サービス開始など事業環境 が急速に変化していく中で、サービス競争が新たな局面を迎えて います。
このような情勢のもと、当社グループは、「戦略とスピード」を キーワードに、急速な環境変化や、多様化するお客様ニーズに、 迅速かつ的確に対応してきました。
○移動通信市場における当社グループの対応
・ auの累計契約数が、2007年度期末目標の3,000万に到達。
・ MNP制度導入(2006年10月24日)直後の、同制度利用希望 者の流動が一巡する中で、着実に顧客基盤を拡大。
・ 新販売スキーム「au買い方セレクト」を2007年11月に提供開始。 au携帯電話(プリペイドサービス除く)に新規でご契約または機
種変更などでau携帯電話端末をご購入いただく際に、お客様 のニーズに合わせて購入方法が選択可能。
・ 「EZweb」をより安心・安全にご利用いただくため、フィルタリ ングサービスの普及促進・サービス拡充、青少年や保護者に対 する啓蒙活動を実施。
・ ツーカー携帯電話サービスの提供を終了(2008年3月31日)。
○固定通信市場における当社グループの対応
・ 東京電力株式会社のFTTH事業統合(2007年1月)による事業 基 盤 整 備 に 加 え、「ひ か りone TVサ ー ビ ス(MOVIE SPLASH)」における映像コンテンツの拡充。
◆チャンネル数の追加やVOD(ビデオ・オン・デマンド)による ワーナーブラザーズ作品・NBCユニバーサル作品・20世 紀フォックス作品の提供開始など。
・ ケーブルテレビ会社のネットワークと当社のCDN(Content Delivery Network)注1を活用した固定電話サービス「ケーブ ルプラス電話」において、提携するCATV局を順次拡大。 ◆提携CATV局42社、286千契約(2008年3月末)。
注1 CDN IP技術、大容量回線等を活用し、映像・音声等の配信に適したコンテンツ配 信網
( 2 ) 概 況
当連結会計年度における営業 収 益 は3兆5,963億 円、対 前 期 2,610億円増、前期比で7.8%の 増収となりました。移動通信事業に ついては、「CDMA 1X WIN」の 拡販により当社の年間純増シェア は35.8%(うち、au 46.4%)と堅 調に契約数が増加したことにより増 収となりました。また、固定通信事 業についても、「メタルプラス」や
「ひかりone」の拡販などにより増 収となりました。
営業費用は3兆1,958億円、対 前 期2,053億 円 増、前 期 比 では 6.9%増加しました。これは、移動 通 信 事 業 に お け る「CDMA 1X WIN」の拡販費用や減価償却費の 増加、固定通信事業における「ひ かりone」関連費用の増加が主な 要因となります。
以上の結果、営業利益は4,005 億円、対前期558億円増、前期比 16.2%の増益となりました。
営業外費用(収益)は212億円と なり、対前期では144億円費用が 減少しています。この主な要因は、 有利子負債の削減が着実に進展し 支払利息が減少したこと、および 減損損失が対前期で減少したこと などとなります。
これにより、税金等調整前当期純利益は3,792億円、対前期 701億円増、前期比22.7%の増益となりました。税金費用等の 計上については、法人税、住民税及び事業税1,432億円、法人 税等調整額145億円を計上し、法人税、住民税及び事業税と法 人税等調整額をあわせた前期比較では393億円増加となりまし た。この主な要因は、利益の増加に伴う課税所得の増加、IT投資 促進税制等の税額控除減少、ツーカー設備などの減損損失認容 に伴う法人税等調整額の増加などとなります。
少数株主利益は37億円、対前期2億円減少しました。これらの 結果、当期純利益は2,178億円、対前期310億円増、前期比 16.6%の増益となりました。
0 100 200 300 500
(十億円)
04 05 06 07 08 0 3.0 6.0 9.0 15.0
400 12.0
(%)
292 10.310.1
9.7 10.3
11.1
296 297 345 400
営業利益および利益率: 連結
(3月31日に終了した各年度)
■営業利益 ■営業利益率 0
1,000 2,000 3,000 4,000
(十億円)
04 05 06 07 08
2,846 2,9203,061
3,335 3,596
営業収益:連結
(3月31日に終了した各年度)
( 3 ) セグメント別の状況
(
a
)移動通信事業移動通信事業では、au携帯電話 を主軸としたインフラ、携帯電話端 末、料金体系、コンテンツ等の総 合的な商品力の向上に努めてきま した。また、ツーカー 携 帯 電 話 サービスについては、当初の予定 通り2008年3月末にサービスを終 了しました。
○インフラ:EV-DO Rev. Aの整 備・拡張
当社は現在CDMA 1X WINで 採 用しているデータ通 信 専 用の イ ン フ ラ で あ るCDMA2000 1xEV-DO(以下、EV-DO)方式を軸に他社との差別化を図ってい ます。2006年12月より、EV-DOの アップグレード版 で ある EV-DO Rev. Aの導入を開始し、2008年3月末時点では、全国 の主要エリアのほとんどをカバーしています。EV-DO Rev. Aで は、下り最大3.1Mbpsへの高速化に加え、上りの速度について も、従来の154Kbpsから最大1.8Mbpsへと飛躍的に向上しま す。EV-DO Rev. Aの展開により、競争力の根幹であるインフラ 面でさらなる充実を図っています。
○携帯電話端末:年間36機種注1のラインナップ
au携帯電話端末では、お客様一人ひとりのライフスタイルをサ ポートすることをコンセプトに、年間で36機種(前期43機種)を販
売しました。
・「ウォータープルーフ・ワンセグケータイ」 「EXILIMケータイ注2」
「ウォークマンⓇケータイ注3」「INFOBAR2(インフォバーツー)」
「Woooケータイ注4」などデザインや機能にこだわったモデル
・ LISMO「オーディオ機器連携」や「au oneガジェット」などに 対応したKDDI統合プラットフォーム「KCP+(ケイシーピープ ラス)」注5搭載モデル
・「 au Smart Sports Run&Walk」対応モデル
・ 初心者のお客様にも気軽にご利用いただける「簡単ケータイ」
注1年間販売機種数は法人向け販売機種数を含めて記載しております。
注2「EXILIM」はカシオ計算機株式会社の登録商標です。
注3「ウォークマン」はソニー株式会社の登録商標又は商標です。
注4「Wooo」は株式会社日立製作所の登録商標です。
注5 携帯電話によるモバイルインターネットにおける基本アプリケーションに加え、OSや ミドルウェアを含めたソフトウェアのほぼ全域まで共通化した統合プラットフォーム。
○携帯電話販売方法
新たな販売スキーム「au買い方セレクト」(2007年11月)を 導入
当社はお客様ニーズに応えるべく新販売スキームを導入しまし た。これにより、お客様は端末購入時において、これまでのよう に端末販売補助金を利用し、初期負担を少なく購入されたいお 客様向けの「フルサポートコース」と、端末販売補助金のないい わゆる分離モデルで、端末を買い替えるよりも毎月の利用料金を 抑えたいお客様向けの「シンプルコース」のどちらかを選択いた だくことになりました。
○料金体系
・「誰でも割」(2007年9月)のサービス提供
従来の「MY割(法人MY割)」や「年割」+「家族割(法人
(3月31日に終了した各年度)
■ au+ツーカー ■ au
0 20 40 60 80 100
(%)
04
46.1 50.1 50.9 48.7
65.8 93.7
48.1 46.4
35.8 55.8
05 06 07 08
移動通信純増シェア
連結損益計算書(要約) (億円)
2007/3 2008/3 増 減 増減率(%)
営業収益 33,353 35,963 2,610 7.8
営業費用 29,906 31,958 2,053 6.9
営業利益 3,447 4,005 558 16.2
営業外費用 356 212 △144 △40.4
税金等調整前当期純利益 3,091 3,792 701 22.7
法人税、住人税及び事業税 1,334 1,432 99 7.4
法人税等調整額 △149 145 294 −
少数株主利益 39 37 △2 △4.8
当期純利益 1,867 2,178 310 16.6
割)」は、月々の基本使用料が、ご利用年数に応じて最大50% までの割引となっておりましたが、新たに、2年間の継続利用を 条件に、ご契約時点から月々の基本使用料が一律50%割引と なる「誰でも割」を導入しました。
・ 「家族間国内通話24時間無料」(2008年3月)のサービス提供 「家族割」に加え「誰でも割」又は「スマイルハート割引注1」を
ご契約のお客様を対象に、ご家族への通話を2008年3月1日 より24時間無料としました。
併せて「法人割」についても、同一「法人割」をご契約いた だいている法人の社員の方への通話を24時間無料としました。
注1お身体の不自由な方々に対する料金割引サービス
○コンテンツサービス
・ お客様のライフスタイルに合わせた新たなサービスとして、ス ポーツに焦点を当てた「au Smart Sports」を開始しました。
「au Smart Sports」は、日常のスポーツシーンを携帯電話で サポートするアプリや、トレーニング履歴の管理やスポーツ情 報の閲覧ができるEZwebサイト・PCサイト、スポーツ関連グッ ズなどを提供し、スポーツを通じたお客様のライフスタイルをサ ポートする総合サービスです。
・ お客様のお好みの情報や機能にすばやくアクセスできるサービ ス「au one ガジェット」を開始しました。
・ au携帯電話のインターネットサービス「EZweb」などのポータ ルサイトを統合し、ケータイとPCが一体化した新ポータルサイト
「au one」を2007年9月27日より提供開始し、併せて、PC向 けのインターネット接続サービスブランドを「DION」から「au one net」に名称変更しました。
○法人向けサービス
市場の成長が続く法人向けモバイルビジネスにも積極的に取り 組んでおり、大・中規模法人向けには、ソリューション提案力・通 信エリア・法人専用端末ラインナップ・通信品質等の総合力で強 みを発揮し、順調にお客様基盤を拡大しました。
また、2007年10月に㈱KDDIネットワーク&ソリューションズを 統合、販売体制を大幅に拡充し、中・小規模法人向けに積極的な アプローチが可能となる体制を構築しました。
<主な法人向け新サービス>
・「auケータイ着信割引」の提供を開始(2008年2月) 同一法人名義のau携帯電話を所有しているお客様を対象
に、KDDI電話及びNTT加入電話注1から対象となる全てのau 携帯電話への通話料が15%割引となる新サービス
注1 NTT加入電話(INS64/1500含む)からの0077発信
・ CDMA 1X WIN対応通信モジュールを内蔵したPC注2専用の データ通信定額プラン「WIN通信機能搭載PC定額」の提供を 開始(2008年3月)
注2「 ThinkPad X61/ThinkPad X61s」(レノボ・ジャパン(株)製)、「FlyBook VM
/FlyBook V5」((株)ダイアローグ・ジャパン製)、「dynabook SS RX」((株) 東芝製)の5種類12モデルのラインナップとなります。2008年3月末時点。
○ツーカー携帯電話サービスを2008年3月31日に終了 ツーカーについては、当初からの予定通り2008年3月末にサー ビスを終了しました。
2005年10月より、電話番号を変えずにauへの契約変更が可 能となる同番移行を開始し、移行数は2008年3月末までの累計 で260万となりました。同番移行開始前の2005年9月末時点で のツーカー契約数353万に対し、約74%のお客様に引続きau携 帯電話サービスをご利用いただいています。
■営業収益
当 連 結 会 計 年 度の営 業 収 益は2兆8,626億 円と、対 前 期 1,852億円、前期比6.9%の増収となりました。主に以下の要 因が挙げられます。
○ご契約数の増加
2008年3月末の累計契約数(au 及びツーカー合計)は3,034万契 約、累計シェア29.5%となりまし た。年間純増数(同)については、 215万(純増シェア35.8%)となり ました。
MNPによるauの純増数は、62 万契約の増加(ポートイン125万契 約、ポートアウト63万契約)、ツー カーからのポートアウト(2.8万 契 約)を差し引いたKDDIトータルで
は60万契約の増加となり、純増数の上積みに貢献しました。 MNPは、一過性の制度ではないものの、初期の利用希望者の 流動が一巡したこと、および、各社の複数年契約型割引サービス が浸透したことなどから、2007年度は利用が緩やかに減少してき ていますが、当社は2006年の制度開始以後、制度を利用した純 増数が累計で141万契約となり移動通信会社のうちで最大となっ ています。
0 1,000 2,000 3,000
(十億円)
05 04
2,677 2,510 2,313 2,106
2,863
06 07 08
営業収益:移動通信事業
(3月31日に終了した各年度)
○解約率の低下
auの解約率は、前期の1.02%か ら当期0.95%と0.07ポイント低下 しました。今後も総合的な商品力を 高め、解約率の抑制を図っていくと ともに、今まで以上に快適なモバイ ル環境のご提供を通じて、より一層 のお客様満足度向上に努めていき ます。
○「CDMA 1X WIN」の拡販とARPU
携帯電話端末のラインナップの充実やコンテンツの拡充などによ り、「CDMA 1X WIN」の契約数が着実に増加し、2008年3月末 で1,970万契約(対前期比515万契約増)、au全体の契約数に占 める構成割合は65%に上昇しました。また、そのうち定額制の契 約率も74%と引続き高い水準を維持しています。このように
「CDMA 1X WIN」のご契約数、構成比率の増加が、ARPU注1の 高いお客様層の拡大に繋がり、全体ARPUを下支えしています。 当期のauの総合ARPUは前期比5.3%減の6,260円、うち音 声ARPUはMOU注2の減少(10分減)や、「誰でも割」・「家族割」 等の料金施策の浸透による影響を受けて、前期比10.0%減の 4,130円でした。データARPUは全ご契約者平均に比べ1,070円 高い「CDMA 1X WIN」のご契約数が順調に伸びており、前期 比5.4%増の2,130円でした。
注1 Average Revenue Per Unit(1契約あたりの月間平均収入)
注2 Monthly Minutes of Use(月間利用時間)
0 0.5 1.0 1.5 2.0
(%)
04
1.491.44
1.20
1.02 0.95
05 06 07 08
解約率
(3月31日に終了した各年度)
au ARPU (円) うち、WIN利用者ARPU (円)
2007/3 2008/3 増減 2007/3 2008/3 増減
総合 ARPU 6,610 6,260 △350 8,670 7,790 △880
音声 ARPU 4,590 4,130 △460 5,250 4,590 △660
データ ARPU 2,020 2,130 +110 3,420 3,200 △220
(参考)累計契約数
2007/3 2008/3 純増数 純増シェア
au 2,732万契約 3,011万契約 278万契約 46.4%
内モジュール系 70万契約 81万契約 11万契約
CDMA 1X WIN 1,455万契約 1,970万契約 515万契約
CDMA 1X 1,217万契約 999万契約 △217万契約
cdmaOne 60万契約 42万契約 △18万契約
ツーカー(PDC) 87万契約 23万契約 △63万契約 △10.6%
合 計 2,819万契約 3,034万契約 215万契約 35.8%
(注)純増数=新規契約数−解約数
■営業費用
当連結会計年度の営業費用は2 兆4,076億 円、対 前 期1,158億 円、前期比5.1%の増加となりまし た。主要な費用項目の状況をご説 明いたします。
○携帯電話端末販売原価 携帯電話端末の高機能化が進む 中、ソフトウェアの共通化による開 発費の低減注1に努めた結果、1台 あたりの平均調達コストは前年度と 同水準の38,000円となりました。 また、総調達台数についても前 期と同水準であったため、au携帯電話端末全体の販売原価はほ ぼ横ばいとなっています。
注1開発費低減への取り組み
当社は、これまで携帯電話のソフトウェア開発におけるコスト競争力強化のため、 KCP(KDDI Common Platform)を構築し、ソフトウェアの共通化による端末コス トの低減を図ってきました。2007年度においては、さらなるコスト削減のため、
KCP+(KDDI統合プラットフォーム)の開発を行いました。これにより、今後さらな るコスト低減を実現できる見込みです。
○販売一時金
2007年11月より導入しました「au買い方セレクト」において、
「フルサポートコース」を選択し携帯電話端末を購入いただいたお 客様に対しては、購入サポートとして20,000円を直接還元してい ます。代理店手数料に購入サポートを加えたau携帯電話端末の 販売一時金単価(新規販売及び機種変更)は、前期と同水準の1 台あたり平均37,000円でした。
第3四半期までは、携帯電話端末の調達単価および販売費用 の抑制により前期を下回る水準で推移していましたが、年度最大 の商戦期である第4四半期において、auの累計契約数3,000万 達成に向けて、お客様獲得を促進した結果、第4四半期の販売一 時金単価が41,000円と高水準になったものの、通期では37,000円 となっています。なお、前期比で販売台数が増加したことにより、 au一般端末の販売一時金総額は5,860億円となり、前期比180 億円増加しています。
○減価償却費
au携帯電話サービスについては、ご契約者の増加・通話品質 の向上、および、EV-DO Rev. Aサービスエリアの拡充に伴い、 2GHz帯周波数における整備を行うと同時に、800MHz帯周波数 の再編を見据え、新たに割り当てられる新800MHz帯の整備を 本格的に開始しました。これらにより、無線基地局及び交換局設 備等の新設・増設を実施したことから、前期比で総額280億円増 加しています。
■営業利益
移 動 通 信 事 業 の 営 業 利 益 は 4,550億円、対前期694億円、前 期比18.0%の増益となり、連結営 業利益を牽引しています。
(
b
)固定通信事業固定通信事業では、IP化・ブロードバンド化が急速に進展する 事業環境のなか、高品質なIP電話サービスである「メタルプラ ス」、法人向けデータサービス「KDDI Powered Ethernet」、 FTTHサービス「ひかりone」などの販売を推進し、顧客基盤拡大 に向けた展開を図ってきました。
○高品質IP電話サービス「メタルプラス」の拡販
お客様の加入電話回線を当社の高品質IP網に接続することで、 低廉かつシンプルな料金体系を実現した高品質IP電話サービス
「メタルプラス」を拡販してきました。
「メタルプラス」の2008年3月末の累計契約数は328万、当期売 上は1,229億円(前期比+303億円)、ARPUは音声、インターネッ トを合わせて3,420円(前期比+100円)でした。
○FTTHサービス「ひかりone」のサービス展開
FTTHは「ひかりone」というサービス名称で、IP電話・高速イ ンターネット・映像のトリプルプレーを提供しています。2007年1 月の東京電力(株)のFTTH事業統合により、現在、首都圏に約 1,000万世帯にアクセスできるたけのアクセスネットワークを構築 しています。またその他の全国主要都市ではNTTの回線を利用し てマンションなどの大規模集合住宅向けにサービスを提供してい ます。
FTTHの2008年3月末の累計契約数は71万、当期売上は366 億円、ARPUは音声、インターネット、映像を合わせて4,600円と なりました。
0 200 400 600
(十億円)
386 354
256 292
455
05 04 06 07 08
営業利益:移動通信事業
(3月31日に終了した各年度) 0
1,000 2,000 3,000
(十億円)
2,292 2,154 2,021 1,850
2,408
05 04 06 07 08
営業費用:移動通信事業
(3月31日に終了した各年度)
○法人向けデータ通信サービスの拡販
法人向けデータ通信サービスにおいて、広域イーサネットなど のVPNサービスは今後の成長が期待されている分野であり、パ ワードコムとの合併効果が着実に現われています。VPNサービス の当連結会計年度売上は前期比11%増の986億円と、順調に拡 大しています。
■営業収益
当連結会計年度の営業収益は 7,186億 円、対 前 期43億 円 増、 前期比0.6%の増収となりました。 主に以下の要因が挙げられます。
通信手段が携帯電話・IP電話な どへシフトする中で、マイラインな どによる既存の固定電話サービス の収入が縮小する一方、メタルプ ラスの拡販を推進したことにより、 音声系収入が拡大しました。また、 デ ータ系 サービスに つ いては、 FTTHサービスの展開に伴いイン ターネット系サービスの収入の伸び
が堅調であるとともに、法人向けのVPNサービス収入もパワード コムとの合併効果により拡大しています。
■営業費用
当連結会計年度の営業費用は 7,833億円と、対前期199億円、 前期比2.6%の増加となりました。 主な増加要因は以下のとおりです。
○「メタルプラス」関 連 費 用 の 増加
メタルプラスの販売コミッション など契約獲得費用は減少していま すが、当該サービスに係るアクセ スチャージ及び通信設備使用料
(ドライカッパー使用料)が増加し ました。
なお、「メタルプラス」については、ご契約数が300万契約に達 し、サービス採算は着実に改善していますので、2008年度には
黒字化を達成する予定です。
○ FTTHサービス「ひかりone」のサービス展開による関連 費用の増加
「ひかりone」の展開に伴い、販売コミッションなどの契約獲得 費用および関連工事費が増加しました。その他、2007年1月の 東京電力株式会社の光ネットワークカンパニーが行っていた FTTH事業を統合したことに伴い、販売体制を再構築したことか ら、その関連費用や販売維持費用が発生しました。
■営業利益(損失)
固定通信事業の営業損益は、 営業損失647億円、前期と比べて 156億円損失が増加しました。損 益面では、パワードコムとの合併 効果や「メタルプラス」の損失幅 縮小と、個別には着実に実績が出 てきてはいるものの、電話などの レガシー・サービスの売上減、「ひ かりone」の販売促進に伴うコスト 増などにより、営業損失が拡大し ています。
「ひかりone」につきましては、 商品力の向上とともに、販路につ
いても、従来の量販店中心から、auショップでの取り扱いを推進 するなど、販売費用の抑制を図りながら、顧客基盤の拡大を目指 します。
後発事象
中部テレコミュニケーション(株)(以下「CTC」)の連結子会 社化(2008年4月1日)
当社は中部電力(株)が保有するCTCの株式の一部譲渡(166 万株、CTC発行株式総数の80.5%)について2008年1月25日 に株式譲渡契約を締結し、これにより2008年4月よりCTCは当 社の連結子会社となりました。今後、顧客基盤・インフラなど CTCが築いてきた事業基盤を活かし、中部地区における通信事 業のさらなる展開を図ることができるものと考えています。
(
c
)その他事業その他事業では、当社グループ全体の競争力を強化するた め、今後の成長が見込まれる事業分野を重点的に強化してきま した。
2007年6月には、ケーブルテレビ事業を展開するJCNグルー プを連結子会社化し、グループの連携強化を図ってきました。
0 200 400 600 800
(十億円)
714
619 596 623
719
05 04 06 07 08
営業収益:固定通信事業
(3月31日に終了した各年度)
0 200 400 600 800
(十億円)
763
680
607 596
783
05 04 06 07 08
営業費用:固定通信事業
(3月31日に終了した各年度)
–100 –50 0 50 100
(十億円)
–49 –61 –0.3 16
–65
05 04 06 07 08
営業利益:固定通信事業
(3月31日に終了した各年度)
■営業収益
当連結会計年度の営業収益は、 1,672億円、対前期585億円、前 期比53.8%の増収となりました。
■営業費用
当連結会計年度の営業費用は、 1,581億円と、対前期563億円、 前期比55.3%増加となりました。
■営業利益
その他事業の営業利益につきま しては、営業利益90億円、対前期 22億円増、前期比31.4%の増益 となりました。
その他事業における業績の増加 要因はいずれも主にJCNグループ の連結子会社化に伴う影響です。
(参考)
2008年3月 末 のJCNグル ープ の状況
JCNグループは、ジャパンケー ブルネットホールディングス株式 会社、ジャパンケーブルネット株 式会社、および 、その傘下に子会 社のケーブルテレビ局15社、なら びに、持分法適用会社2社で構成 さ れ 、各 提 供 エリア に お い て CATV・インターネットなどのサー ビスを提供しています。
なお、上記に記載しているセグメ ント別(移動通信事業、固定通信 事 業、その 他 事 業)の 営 業 収 益 は、外部顧客に対する売上高とセ グメント間の内部売上高の合計とな ります。
( 4 ) 営業外費用(収益)の状況
当連結会計年度の営業外費用
(収益)の純額は212億円の費用と なり、対前期で144億円費用が減 少しました。この要因は以下のとお りです。
○支払利息
当連結会計年度末における当社グループの有利子負債は 5,719億円、対前期末で485億円減少しました。これに伴い当 連結会計年度の支払利息は100億円、対前期で18億円減少し ました。
○持分法による投資損益
持分法による投資損益は21億円の利益となり、対前期で13億 円増加しました。
なお、持分法適用会社で利益を計上した主な会社は、モンゴル に お い て 携 帯 電 話 サ ー ビ ス を 提 供し て い るMOBICOM CORPORATION及び通信エンジニアリング等を提供している京 セラコミュニケーションシステム株式会社などです。
(参考)
UQコミュニケーションズ株式会社(2008年3月1日に「ワ イヤレスブロードバンド企画株式会社」から社名変更)への 出資
・ 2007年8月に当社とIntel Capital Corporation、東日本旅客 鉄道株式会社、京セラ株式会社、株式会社大和証券グループ本 社及び株式会社三菱東京UFJ銀行の出資により設立。(同社 は、当社の関連会社。)
・同社は、モバイルWiMAX技術を用いた2.5GHz広帯域移動無 線アクセスシステム(BWA)の特定基地局開設計画の認定取得。
(2007年12月)
・同社は、2009年中に事業を開始する予定であり、当社及び出 資各社の強みを最大限活用し、新たなビジネスを創造することに より、モバイルWiMAXネットワークの提供を通じて、どこにおい てもブロードバンド環境の利用が可能な社会の実現を目指してい きます。
○減損損失、固定資産除却損の状況
当連結会計年度の減損損失は212億円となり、対前期では209 億円損失が減少しました。また、当連結会計年度の固定資産除却 損は75億円(前期は計上なし)となっています。
なお、金額的に重要性のある主な内容は以下のとおりです。
(当連結会計年度)
・減損損失212億円
国内伝送路遊休資産等の減損
国内伝送路等の一部を含む稼働率が低下している資産につい て、帳簿価額を回収可能価額まで減額し、当該減少額を減損損 失として187億円計上しています。
0 50 100 150 200
(十億円)
104 109
80 81
167
05 04 06 07 08
営業収益:その他事業
(3月31日に終了した各年度)
0 50 100 150 200
(十億円)
100 102
80 79.5
158
05 04 06 07 08
営業費用:その他事業
(3月31日に終了した各年度)
0 2 4 6 10
8
(十億円)
7
4
0.9 0.5
9
05 04 06 07 08
営業利益:その他事業
(3月31日に終了した各年度)
・固定資産除却損75億円
ツーカー携帯電話サービス終了に伴う固定資産の設備除却損 及び設備撤去費
ツーカー携帯電話サービス終了(2008年3月末)に伴い、周 波数帯を返還したことに伴う設備除却損および撤去費として75 億円を計上しています。
(前連結会計年度)
・減損損失420億円
ツーカー携帯電話サービスに係る資産の減損
ツーカー携帯電話サービスに係る資産(PDC設備等)につい ては、帳簿価額を回収可能価額まで減額し、当該減少額を減損 損失として396億円計上しています。
( 5 ) 法人税、住民税及び事業税と法人税等調整額の状況
当連結会計年度における法人税、住民税及び事業税は1,432 億円、法人税等調整額は145億円を計上し、法人税、住民税及 び事業税と法人税等調整額をあわせた対前年比較では393億円 増加しました。この主な要因は、利益の増加に伴う課税所得の増 加、IT投資促進税制などの税額控除減少、当連結会計年度の ツーカー設備などの減損損失認容に伴う法人税等調整額の増加 などとなります。
今後、当社グループは、中期的目標として策定した「チャレン ジ2010」のもと、「量的拡大」と「質的向上」の両立により持続的 成長を図り、あらゆるサービスにおけるお客様満足度No.1を目指
し「新たな価値創造」にチャレンジしていきます。
また、事業環境の変化に迅速に対応するとともに、多様化する お客様のニーズを見据えた事業展開を行っていきます。
○移動通信事業については、より一層のお客様満足度の向上に 向けて、魅力ある携帯端末・新サービス・新コンテンツを提供 し、「CDMA 1X WIN」のさらなる拡販により、今まで以上に 快適なモバイル環境のご提供に努めるとともに、ビジネス領域 の拡大を目指していきます。
○固定通信事業については、「ひかりone」を中心とする直収型 サービスの拡販に努めるとともに、ケーブルテレビ会社などと の連携などを進め 、顧客基盤のさらなる拡大を目指していき ます。ソリューションサービスにおいては、法人のお客様のアク セス網の2重化によるネットワークサービスの信頼性向上やトラ ヒック増大に対応するため、高品質で大容量のネットワーク サービスの拡充に努めます。
また、日本企業の海外進出とグローバル化に伴い、法人のお 客様において、データセンターを中心とした分野での一括アウ トソーシングに対するご要望が高まっています。
当社は、このようなご要望に対応すべく、グローバルICTソ リューション のコアとして、グロー バ ル デ ータセンター
「TELEHOUSE」を全世界一体で展開し、2010年までにイギ リス、フランス、シンガポールに新サイトを増設していきます。 今後、東ヨーロッパ、東南アジア地域などを中心に新たに9カ 国へ「TELEHOUSE」を拡張し、合計世界14地域において事 業展開していく予定です。
(各年度3月31日現在)
■総資産 ■純資産 ■有利子負債 0
1,000 2,000 3,000
(十億円)
04
2,640
1,180
865 1,162
1,009 1,296
1,537
1,716
771
620 572
2,472 2,501
2,803 2,879
05 06 07 08
総資産、純資産、有利子負債
2. 設備投資及び資産の状況
( 1 ) 資産の状況
2008年3月期末の連結の総資産 は2兆8,793億円、前期比760億 円増加、純資産は1兆7,157億円、 前期比1,786億円増となりました。 こ れ に 伴 い、自 己 資 本 比 率 は 58.5%、前期比4.4ポイント上昇し ました。
資産の増加の主な要因は、設備 投資の増加に加え、2007年6月 のJCNグループの連結子会社化 に伴う固定資産などの増加による ものです。
(3月31日に終了した各年度)
■自己資本比率
■ D/Eレシオ
0 0.6
0.2 0.4 0.8 1.0 1.2
(%)
0 10 20 30 40 60
50
(%)
04
1.17
38.2 47.0
51.8 54.1
58.5
0.74
0.59
0.41 0.34
05 06 07 08
自己資本比率および D/Eレシオ
( 2 ) 設備投資の状況
当社グループではお客様にご満 足いただけるサービスの提供とネッ トワークの信頼性向上を目的に効 率的に設備投資を実施しました。セ グメント別の設備投資内訳は、次の とおりです。
(
a
)移動通信事業au携帯電話サービスについて は、ご契約者の増加・通話品質の 向上およびEV-DO Rev. Aのサー ビスエリアの拡充に伴い2GHz帯周 波数における整備を行いました。同 時に、800MHz帯周波数の再編を 見据え、新たに割り当てられる新 800MHz帯の整備を本格的に開始 したことにより、無線基地局及び交換局設備等の新設・増設を行 いました。また、CDMA 1X WIN契約者・データ定額制加入者の 増加およびSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)など新
たなサービスの普及によるデータ通信トラヒックの増加を受けて、 IP系関連設備についても増設を行いました。
(
b
)固定通信事業FTTHサービス「ひかりone」の 販売推進に伴い、戸建ての新規契 約者に対するドロップケーブル工 事や、マンション棟向け工事など 関連する設備投資が前期比で大幅 に増加しました。また、法人を対象 とするIP-VPNサービス、広域イー サネットサービスの需要増加及び サービスメニューの多様化に対応 するため、関連設備の増設を行い ました。また、伝送路、局舎等のイ ンフラ設備では、需要増に対応し て、アクセス系ネットワーク、バッ クボーンネットワークの容量増強を 行うと共に、サービスの信頼性向 上・品質向上を目的とした対応を 行いました。
(3月31日に終了した各年度)
■ 800MHz 1X
■ 800MHz EV−DO ■ 2GHz
■新800MHz ■共通設備 0
100 200 300 400
(十億円)
07
69 17 392
329 6
171
69
129 20
132
108
08
設備投資:移動通信事業
(3月31日に終了した各年度)
■ FTTH ■メタルプラス
■ CDN構築
■ネットワークIP化 ■その他
(注) 2008年3月期よりFTTH以外 は全てその他に分計
0 30 60 90 120
(十億円)
07
3 7 10 4
65 96 23 110
88
08
設備投資:固定通信事業
3. 資本の源泉及び資金の流動性に係る情報
( 1 ) キャッシュ・フロー
(
a
)営業活動によるキャッシュ・フロー 5,452億円の収入 対前期1,935億円収入減当連結会計年度の営業活動によるキャッシュ・フローは、前連 結会計年度と比較して1,935億円減少し、5,452億円の収入とな りました。この主な要因は、利益の増加に伴う法人税等の支払増
△1,146億円、前連結会計年度末が休日のため一部支払いが当 期にずれ込んだ影響等によるものです。
(
b
)投資活動によるキャッシュ・フロー 5,577億円の支出 対前期1,155億円支出増当連結会計年度の投資活動によるキャッシュ・フローは、前連 結会計年度と比較して1,155億円支出増の5,577億円の支出と なりました。この主な要因は、設備投資の増加及びジャパンケー
ブルネットホールディングス株式会社とジャパンケーブルネット株 式会社の株式取得(連結子会社化)によるものです。
(
c
)フリー・キャッシュ・フロー営業活動によるキャッシュ・フローと投資活動によるキャッシュ・ フローを合計したフリー・キャッシュ・フローは、前連結会計年度と 比較して3,089億円減少し△125億円となりました。
(
d
)財務活動によるキャッシュ・フロー 1,044億円の支出 対前期1,545億円支出減当連結会計年度の財務活動によるキャッシュ・フローは、前連 結会計年度と比較して1,545億円支出減の1,044億円の支出と なりました。この主な要因は、社債発行及び資金調達の増加によ るものです。
キャッシュ・フロー(要約) (億円)
2007/3 2008/3 増減
営業活動CF 7,387 5,452 △1,935
投資活動CF △4,422 △5,577 △1,155
FCF 2,965 △125 △3,089
財務活動CF △2,589 △1,044 1,545
現金・現金同等物残高(手元流動性) 1,927 755 △1,171
( 2 ) 流動性
当連結会計年度末における当社グループの現金及び現金同等 物の残高は755億円と、前連結会計年度末1,927億円と比較し て1,171億円減少しました。これらのいわゆる手元流動性残高に ついては、当社の財務状況及び金融環境に応じ変動しています。
( 4 ) 約定返済
支払期限ごとの債務額 (億円)
償還総額 1年以内 1年超3年以内 3年超5年以内 5年後以降
社債 2,478 400 1,028 650 400
金融機関借入 3,239 590 479 1,971 197
その他 2 1 1 0 ̶
合計 5,719 991 1,508 2,621 597
( 3 ) 資金需要
当連結会計年度については、借入金返済資金と設備投資資金 の一部に充当するため、社債発行により800億円、金融機関より 1,198億円の資金調達を実施しました。その他の所要資金につき ましては、自己資金により賄っており、当連結会計年度末における 社債残高は前連結会計年度末比100億円減少の2,478億円、借 入金残高は387億円減少の3,239億円となりました。
( 5 ) 為替リスク
当社グループは、外貨建ての営業取引、海外投融資等に伴う 為替変動リスクに対して、各通貨建ての資産負債のバランスを勘 案しつつ、必要に応じ為替予約及び通貨スワップ等を利用し、 ヘッジを行う方針です。
( 6 ) 財政政策
当社グループは、資金調達に関し、低コストかつ安定的な資金 の確保を基本に、財務状況や金融環境に応じ、最も有効と思われ る調達手段を選択することを方針としています。
また、親会社による資金の集中化及び効率化についても積極 的に進めています。大部分の子会社における資金の過不足につ いて親会社が一括で管理を行い、これによる資金需要については
親会社から子会社へ貸付ける体制を整備することにより、ファイ ナンスコストの抑制に努めています。
これらの結果、当連結会計年度末の連結有利子負債残高 5,719億円における直接調達と間接調達の比率は43:57、長期 資 金 調 達 比 率注1は82.66%、親 会 社 に お け る 調 達 比 率 は 98.66%となりました。
なお、当社の格付については、2007年3月に格付投資情報セ ンターより長期優先債務格付Aプラスを付与されています。
注1社債及び長期借入金を有利子負債で除したもの。
( 7 ) 偶発債務
当連結会計年度末における第三者に対する保証債務残高は 117億円です。
4. 重要な会計方針及び見積り
( 3 ) 繰延税金資産
帳簿上の資産・負債の計上額と税務申告書上の価額との一時 的差異に関して法定実効税率に基づき繰延税金資産及び負債を 計上しています。また、将来の実現可能性を考慮して、繰延税金 資産に対して評価性引当金を計上しています。評価性引当金の 必要性を評価するに当たっては、予想される将来の課税所得水準 及び利用可能なタックスプランニングを考慮しています。
( 4 ) 退職給付債務、退職給付費用
退職給付債務及び退職給付費用は、数理計算上で設定される 基礎率に基づき算出されています。基礎率とは、主に割引率、予 定死亡率、予定退職率、予定昇給率などがあります。割引率は国 内の長期国債の市場利回りを基礎に算出しており、予定死亡率、 予定退職率、予定昇給率は、統計数値に基づいて算出されてい ます。
実際の結果が前提条件と異なる場合、また合併・分割等に伴う 制度変更があった場合、その影響は累積され、将来にわたって規 則的に認識されるため、将来期間において認識される退職給付 費用及び退職給付引当金に影響を及ぼします。
また、退職給付費用計上の際の期待運用収益率は、保守主義 の原則により、割引率に連動して設定しています。
当社グループは、特に以下の重要な会計方針が、当社の連結 財務諸表の作成において使用される当社グループの重要な判断 と見積りに大きな影響を及ぼすと考えています。
( 1 ) 固定資産の耐用年数
固定資産の耐用年数については適正に見積っています。なお、 既に公表されている2008年度税制改正への対応注1を除き、当連 結会計年度末時点では新たに固定資産の耐用年数を変更する必 要のあるものはありません。しかし、今後、想定される以上に市 場・環境及び技術上の変化が急速に進展した場合、あるいは、新 たな法律や規制が制定された場合には、耐用年数を変更する可 能性があります。
なお、償却方法につきましては、2007年度の法人税法改正に 伴い、当連結会計年度から、2007年4月1日以降に取得した有形 固定資産について、改正後の法人税法に基づく減価償却方法に 変更しています。また、2007年3月31日以前に取得した資産に ついては、改正前の法人税法に基づく減価償却の方法の適用に より取得価額の5%に到達した連結会計年度の翌連結会計年度 より、取得価額の5%相当額と備忘価額との差額を5年間にわた り均等償却し、減価償却費に含めて計上しています。
注1 2008年度税制改正において法定耐用年数の見直しが行われ、通信業用設備とし て使用する機械設備の耐用年数は、現行の主として6年から9年に変更されました。 当社グループでは、今後の通信設備等の使用環境、技術進歩等を総合的に考慮の 上、対応していく予定です。
( 2 ) 固定資産の減損
減損損失の算定にあたっては、他の資産又は資産グループの キャッシュ・フローから概ね独立したキャッシュ・フローを生み出す 最小の単位によって資産のグループ化を行っています。各資産グ ループの回収可能価額については使用価値により測定しており将 来キャッシュ・フローを割り引いて算定しています。前連結会計年 度においては、ツーカー携帯電話サービスを2008年3月末をもっ て終了することから、本サービスに係る資産の簿価全額396億円 を減損損失に計上しました。当連結会計年度においては、国内伝 送路等の一部を含む稼働率が低下している資産について、帳簿 価額を回収可能価額まで減額し187億円を減損損失に計上して います。また、一部の子会社の遊休資産等についても減損損失 25億円を計上しています。